前夫の自死に向き合う 19

【命日】

 

命日と月命日は

これまでここに綴ってきた辛い出来事が一気に蘇り

大きな波にのまれるような感覚に陥ります。

 

波にのまれたときのように

息ができない苦しさや恐怖の中で辛抱し

日付が翌日に変わるのをじっと待つ

重くて長い一日です。

 

命日と同じ時刻を表示した時計

同じ日付の賞味期限

同じ日付の催事や広告、車のナンバー

数字で目に入るだけでも

瞬時にあの日々に直結して

体が硬直し息ができなくなります。

 

いつ目にするか予測ができないので

回避することができず

気にしないようにするとか

考えないようにするということもできず

ただただ苦しむことしかできません。

 

他にも

目にすると苦しくなるものを

うやむやにせず書き出してみます。

 

住んでいた地名

その地名を表示した高速道路の看板

「死」「自殺」「吊る」という響き

テレビやネットの画面に表示されるそれらの文字

報道やドラマのお葬式の光景

死体が出てくる漫画

垂れ下がった紐、ロープ、首に何か巻いてる人形

葬儀場、霊柩車、礼服を着た人

セレモニー服売り場、数珠、お墓

人の寝顔、横たわる人体

見ると瞬時に苦しくなるものは

日常にたくさんあって

どこに地雷があるかわからない怖さのなかで

ずっと生きていました。

 

でも、こうして

書いて書いて自分を客観視することで

どんなに苦しい出来事であっても

そこから抜けて感情を一旦置くことができることに

書くことのすごさを体感しています。

 

これからは

怖いと感じている自分をダメだと思わず

「息ができないね、苦しいね。怖いね。

 あれほどのことがあったんだから当然だよ」

と自分に寄り添ってあげようと思います。

 

このような向き合い方ができるようになれたのは

私の先生に

怖いと感じている私に共感をしてもらい

寄り添ってもらうということを

繰り返し繰り返し経験させてもらえたことで

自分が自分にそうしていけるようになってきたのだと思います。